【歯周病】歯周病で歯を支える骨(歯槽骨)が溶けるのは何で?|船橋駅3分の歯医者|川手歯科医院

JR船橋駅3分

船橋歯科医師会加盟

訪問歯科診療

歯周病認定医

お問い合わせ・ご相談

047-422-2878

千葉県船橋市本町1-26-19船橋駅シャポー口3分

【歯周病】歯周病で歯を支える骨(歯槽骨)が溶けるのは何で?

投稿日:2026年2月4日

カテゴリ:スタッフブログ

 

 

皆さんこんにちは!

歯科衛生士の安藤です!

 

今回は骨(歯槽骨)についてお話していきます(*^_^*)

 

なぜ歯を支える「骨」は溶けてしまうのか?

〜歯周病で起こっている体の中の本当の話〜

「歯周病になると、歯を支えている骨が溶けるって聞きました」
「でも、どうして骨が溶けるんですか?」

歯科医院で患者さんからよく聞かれる質問のひとつです。
“骨が溶ける”と聞くと、なんだかとても怖いですよね。

骨といえば
・一度できたら簡単には壊れない
・年を取るまでしっかり残っている
そんなイメージを持っている方も多いと思います。

しかし実は、歯を支えている骨(歯槽骨)は、
とてもデリケートで環境の影響を受けやすい骨なのです。



★骨は実は「生きている組織」

まず知っておいてほしいのは、
私たちの体の骨は、ずっと同じ形で存在しているわけではないということ。

骨の中では常に
・骨を壊す細胞(破骨細胞)
・骨を作る細胞(骨芽細胞)
が働き、毎日少しずつ作り替えが行われています。

これを「骨代謝」といいます。

健康な状態では
👉 壊す量と作る量がバランスよく保たれているため、骨の量は一定に保たれています。

ところが、このバランスが崩れると
骨は少しずつ減っていってしまうのです。


★歯周病の始まりは「細菌」

歯周病のきっかけは、歯の表面や歯ぐきの境目に付着する**歯垢(プラーク)**です。

歯垢の正体は、
食べかすではなく「細菌のかたまり」です。

この中には、歯周病を引き起こす細菌が数多く含まれています。

歯磨きが不十分だったり、
歯石が溜まった状態が続いたりすると、
これらの細菌はどんどん増殖していきます。


★骨を溶かしている本当の犯人は「体の反応」

ここで意外に思われるかもしれませんが、
骨を直接溶かしているのは細菌そのものではありません。

体は細菌が侵入すると、
「このままでは危険だ」と判断し、免疫反応を起こします。

歯ぐきが腫れたり、出血したりするのは、
体が細菌と戦っているサインです。

ところが、
この“戦い”が長く続くと問題が起こります。

炎症が慢性化すると、体の中では
・炎症を強める物質
・骨を壊すよう指示を出す物質
が大量に分泌されるようになります。

すると破骨細胞が過剰に働き、
歯を支える骨が少しずつ溶かされていくのです。

体としては
「感染が広がらないように、周囲を壊して守ろう」
という防御反応です。

しかし歯の周りでそれが起こると、
歯を支える土台そのものが失われてしまうという結果になります。


★なぜ歯の周りの骨は特に溶けやすいのか?

歯を支える骨は、他の骨と違い
「歯」という異物が貫通している特殊な構造をしています。

皮膚のように完全に覆われていないため、
細菌の影響を受けやすい環境にあるのです。

さらに、
歯周病が進行すると歯ぐきの奥に「歯周ポケット」ができ、
その中は細菌が非常に増えやすい状態になります。

この環境が続くことで、
骨が溶けるスピードはさらに加速してしまいます。


★なぜ一度溶けた骨は元に戻らないの?

「溶けた骨は、治療すれば元に戻りますか?」
これもよくある質問です。

残念ながら、
歯周病で溶けた骨は自然に元通りになることはほとんどありません。

理由としては
・炎症が長期間続いている
・骨を作る細胞が働きにくい環境になっている
・歯が存在することで完全な再生が難しい

といった点が挙げられます。

そのため歯周病は
「進行してから治す」のではなく、
「進行させないこと」が何より大切な病気なのです。


★痛みがないまま進むのが歯周病の怖さ

歯周病が厄介なのは、
骨が溶けている最中でも、ほとんど痛みが出ないことです。

・歯ぐきから血が出る
・少し腫れている
・口臭が気になる

この程度の症状で済んでしまうため、
多くの方が「まだ大丈夫」と放置してしまいます。

そして気づいたときには
・歯がグラグラする
・噛むと違和感がある
・抜歯が必要になる

という段階まで進行していることも少なくありません。


★骨を守るために今できること

骨が溶けるのを防ぐために最も大切なのは、
歯ぐきに炎症を起こさせないことです。

そのためには
・毎日の正しい歯磨き
・歯石やプラークをためない
・定期的な歯科検診
・早期の歯周病治療

が欠かせません。

定期検診では、
自覚症状が出る前の小さな変化にも気づくことができます。


https://www.kawate-shika.net/menu/perio/


https://www.kawate-shika.net/menu/yobou/



★「骨が溶けているかどうか」は自分では判断できません

歯を支える骨がどのくらい残っているか、
見た目や痛みだけでは判断できません。

レントゲンや歯周ポケットの検査を行うことで、
はじめて骨の状態や進行度が分かります。

「まだ大丈夫そう」「痛くないから平気」と思っていても、
知らないうちに骨の吸収が進んでいるケースは少なくありません。

だからこそ大切なのが、
症状が出る前から状態を把握し、必要なケアを続けていくことです。

定期的なチェックは、
骨を失わないための“保険”のような役割を果たしてくれます。


★まとめ:骨が溶けるのは体からのSOS

歯周病で骨が溶けるのは、
体が弱っているからではありません。

細菌から体を守ろうと必死に働いた結果なのです。

だからこそ
「痛くなってから歯医者に行く」ではなく、
「何も起きていない今こそ通う」ことが大切です。

歯を支える骨を守ることは、
将来も自分の歯で噛み続けるための大切な投資です。

大切な歯を一緒に守っていきましょう!

 





執筆:歯科衛生士 安藤

トップへ戻る