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今、上下の歯当たっていませんか?それってTCHかも?!

投稿日:2025年8月20日

カテゴリ:スタッフブログ




みなさんこんにちは♪
歯科衛生士の安藤です!


お盆休みはいかがでしたか??
私は実家に帰ってのんびりとしたお休みを過ごせました(*^^*)


私はお休み中にスマホをいじったりお仕事中は下を向く機会が多いのですが、そのときに歯と歯が無意識に触れてしまっています…


みなさんもそのようなことはありませんか??


無意識のうちに歯と歯が触れ合っていると歯に負担がかかってしまい、痛みの原因になる可能性があります。


そして・・・


歯が痛いと虫歯かな?と思う方は多いと思いますが、もしかしたらTCHが原因の可能性もあります!
今回はそのTCHについてお伝えしていきます!



☆TCHって何?

TCHとは・・・

"Tooth Contacting Habit(トゥース コンタクティング ハビット)"の略で、日本語では上下歯列接触癖と言います。


通常、安静時は上下の歯は接触せず、1〜3mm程度の隙間ができます。
上下の歯は咀嚼や会話、嚥下などの機能時に瞬間的に触れ合うだけなんです。

ちなみに歯の接触時間は合計しても1日にわずか17分30秒とされています!
1日約20分以下なんです!
つまり、残りの23時間40分は歯と歯が接触していないのです!


みなさんどうですか?


ですが、パソコンに向かって仕事をしたり、スマートフォンや携帯電話をいじったり、家事や勉強、読書、テレビを観ていたりと、何かに集中していると、無意識のうちに歯と歯をコツンと接触させてしまうことがあります。
これは無意識のうちに行っているので気づきにくいですし、認識もないとずっと続いてしまいます。

この状態がTCHです!


例えば・・・

1時間のパソコン作業の間でTCHがあった場合、その1時間で歯に4日分の負担をかけていることになります。
4時間もTCHをしていたら、2週間分の負担をかけていることになります。
かなり怖いですよね…


TCHが改善すると・・・

「肩凝りが減った」「頭痛が減った」「朝スッキリ起きられるようになった」など、一見、歯科とは関係ないようなことまでたくさん良いことが起こります。


☆TCHがお口の中に及ぼす影響

TCHが歯に加わる力、力には時間と要素が大きく関係しています。

力の大きさを順番に書くと

①外傷的(計り知れない)
②最大咬合力(50〜60kgf)
③歯ぎしり、食いしばり(35〜48kgf)
④食事(3〜5kgf)
⑤発音、嚥下(ほとんど接触していないか、数10kgf)

という順番になります。
歯ぎしりや食いしばりがかなりの力がかかっているのが分かりますね。

歯に持続的に力が加わると、まずは歯根膜や歯肉が圧迫されます。
その歯根膜や歯肉には、血管や神経があります。
血管や神経が圧迫されると、血行不良や神経障害が起こります。
これが痛みや知覚過敏、噛み合わせの違和感に繋がると考えられています。


その他のトラブルとして・・・

・歯の摩耗や欠け
軽い力でも長時間続けば歯はすり減ったり、欠けたりしやすくなります。

・知覚過敏
歯のエナメル質が削れることで、冷たいものや甘いものがしみる原因に繋がります。

・顎関節症
顎の関節や筋肉に負担がかかり、「口が開けにくい」「顎が痛い」「カクカク音がする」などの症状が出ることがあります。

・肩こりや頭痛
顎の筋肉の緊張は首や肩にも影響し、慢性的な肩こりや頭痛につながるケースも少なくありません。

などが挙げられます。



☆TCHの原因は?

現段階では分かっていないそうですが、最初は「しつけ」だったのではないかと考えられています。

子どものころに「口を閉じなさい」と言われていると「口を閉じる」=「咬む」だと思い込んでしまい、意識的に歯を接触させるようになってしまう・・・ということです。

それが習慣となり、「無意識のうちに咬み続ける」状態が定着してしまったのではないかと考えられています。



☆TCHを改善するためには?

TCHは「気づくこと」が一番の治療です。
強い食いしばりのようにマウスピースで完全に防ぐのは難しいため、日常の中で「歯を離す意識」を持つことが大切です。



リマインダーを設定する
パソコンのモニターやスマホに「歯を離す」とメモを貼る。

深呼吸をする
緊張や集中で歯が触れていると気づいたら、軽く深呼吸をして力を抜く。

リラックスタイムを作る
お風呂に入る、軽いストレッチをするなど、身体の緊張を解いてあげましょう。



☆まとめ

特に現代人はスマホやパソコンなどを操作する際 ときの姿勢に影響があります。下を向く作業が多いなど前屈みの姿勢をとると、自然と顎は閉じる方向に向かいやすくなるので、姿勢が悪いとTCHになりやすいかもしれません。


TCHは多くの人が無意識のうちに行っている癖です。
すぐに大きな問題が出るわけではありませんが、放っておくと歯や顎の健康を損なう原因となることがあります。
「歯は本来、離れているもの」ということを覚えておくだけでも予防につながります。



もし「自分はTCHかも?」と思った方は、ぜひ一度ご相談ください。
一緒に大切な歯を守っていきましょう(*^^*)

 

 

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