歯が抜けた状態を放置するとどうなる?歯が勝手に動く?歯が倒れてくる?
投稿日:2025年9月24日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは!
そして初めまして!4月から入社いたしました歯科衛生士の勝山です!
これから皆さんのお口の健康を守っていきますのでよろしくお願いいたします(*^^*)
何か不安なことなどございましたら、ぜひお気軽にお声掛けくださいね!
9月も半ばをすぎ、涼しさを感じるようになってきましたね!私は暑いのが苦手なので日々嬉しさを感じています♫
また秋といえば「食欲の秋」ですね!旬の食材が沢山出てきて美味しいものを沢山食べたい季節ですよね!
私はさつまいものスイーツが大好きです♡みなさんはどんな秋の味覚が好きですか?
そんな美味しい食べ物を食べるためにとっても大切な「歯」ですが、歯周病などで抜けてしまった歯をインプラントにしようか入れ歯にしようか決めるまで、治療を見送ってしまっている方はいらっしゃいませんか?
実はそれとっても危険なんです!
長い間放置していると歯が抜けた場所に周りの歯が倒れたり飛び出てきたりして、いざ治療をしようとした時に矯正治療が必要になったり、噛み合わせが変わってしまったりして歯周病の悪化や顎関節症になる可能性があるのです!
少しの放置が実はとっても恐ろしいんです!
今回はそんな歯の移動についてお話していきます!
なぜ歯は動いてしまうの?
まず周りの歯が倒れたり飛び出してきたりする理由をご説明します!
ポイントは歯にかかる力です。
歯というのはそれぞれ単体で今の位置に並んでいる訳ではありません。
くちびるや頬、舌からの力、隣り合う歯の力、噛み合う歯の力、噛んだときの力など「外部から加わる力のバランスが取れる位置」に並んでいます。
歯が抜けたことによってこの均衡が崩れてしまうと歯が動いてしまったり、歯並びが乱れてしまうのです。
抜けたを放置していると……
①隣の歯が倒れる
歯というのは隣の歯同士で互いに支え合って今の位置に安定しています。
抜けてしまうと隣の支える歯が居なくなってしまい、空いたスペースに歯が倒れてきてしまいます!動くスピードは比較的早く1年もすると歯が倒れてきてしまいます。意外と早くてびっくりしますよね。
こうなってしまうと入れ歯やインプラントを入れたい時にスペースがないために歯を元の場所に起こすための矯正治療をしなくてはいけません。
歯を治したいと思った時にすぐに歯を入れる治療ができないのは患者さんにとっても私たちにとっても非常に残念な事態です、、
②向かいの歯が飛び出てくる
先程お伝えしたように歯は互いに支え合っているのですが上下も同様に支え合って今の位置に安定しているため、歯が抜けてしまうとそのスペースに歯が飛び出てきてしまいます。
こうなってしまった場合も矯正治療が必要になるのですが、先程の歯を起こす治療よりも歯を押し込む治療の方が期間が長くかかってしまうのです。
またこのような歯の移動は部分入れ歯の方でも使わずにいると歯が動いてきてしまいます。
入れ歯はずっと使うように心がけ、合わないと感じたらすぐ歯医者さんに相談しましょう!
歯が動くとこんなことも?
①歯周病の悪化
歯が抜けた所は噛みにくいので無意識に反対側で噛むようになります。
そうすると歯への力のかかりかたも偏ってしまいます。
偏りにより歯周病で顎の骨が少なくなっている場所に強い力がかかると歯周病がより悪化してしまいます。
②歯が割れたり顎関節症になる
歯が抜けて噛み合わせが変わることで顎にかかる負担が増えて顎関節症になったり、力の偏りにより歯にかかる力の負担が大きくなることによって歯が割れてしまいます。
歯が割れてしまうと抜歯することになってしまいます。
③生活習慣病になる
歯が抜けたことによって前よりも固いものが食べられなくなってしまい柔らかい食品を選びがちです。
柔らかい食品は糖質が多い、つまり炭水化物や砂糖の多い高カロリーな食品です。
それらを食べ続けることによってむし歯になりやすくメタボや糖尿病などの生活習慣病にもなる可能性があります。
このように歯が抜けたまま放置してしまうと危険がいっぱいなんです!
最後にここまで読んで疑問に思われる事へのQ&Aについてお答えします!
Q 歯が倒れてきてますが噛めない事もなしこのままでもいいのかな?
A 歯が倒れてくるとその周りの顎の骨が減り、歯周ポケットができます。倒れたぶん歯磨きがしにくくなり歯周ポケットのせいで歯周病のリスクも高まってしまいます。
ですのでたとえ噛めていたとしても歯医者さんに1度相談してくださいね!
ここまでお話ししたように歯が抜けたまま放置してしまうと矯正治療になったり、歯並び全体に影響してきたりと予期せぬ事態が起こる可能性があります。そのため歯を失ってしまったらすぐに歯医者さんに相談しましょう!
またこれ以上歯を失わないために歯周病や虫歯の予防をしていきましょう!
そのためには定期検診が必要不可欠です。お口に何か悪いことが起き始めているときにいち早く察知し対応できるように痛み違和感のない時から定期検診にいらしてください(*^^*)
ぜひ当院の定期検診について気になったかたはこちらを確認してみてくださいね!
執筆:歯科衛生士 勝山あかり
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