何で歯茎って下がるの??|船橋駅3分の歯医者|川手歯科医院

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何で歯茎って下がるの??

投稿日:2025年11月14日

カテゴリ:スタッフブログ



みなさんこんにちは♪
歯科衛生士の安藤です!

 

 

鏡を見て、「歯が長くなってきた」「歯の隙間が目立つようになってきた」とふと気になったことはありませんか?
それは、歯が伸びたのではなく、歯茎が下がっていることに由来します。
歯茎下がり(歯肉退縮)は加齢が影響することもありますが、それ以上に「歯周病」や「誤った歯磨き習慣」が原因となることが多いです。

どういった歯茎だと下がりやすいのか、これ以上歯茎が下がらないようにするためにはどうすればよいのか、今日からできることをお伝えしていきます!!

歯の形が一人ひとり違うように、実は歯茎の厚さも人によって異なります。歯茎が厚い人ほど歯茎が下がりにくく、歯茎が薄い人ほど歯茎が下がりやすいです。

まず、自分の歯茎が厚いのか薄いのか、見分けるポイントをご紹介します!

~歯茎のタイプチェック法~
①鏡で自分の口を正面から見る
②前歯の歯と歯茎の境目の形をよく見る
・境目がほぼまっすぐ→歯茎が厚いタイプ
・境目が放射線状→歯茎が薄いタイプ

※あくまで目安なので、きちんと知りたい方はご相談ください(^^)/


歯茎はなぜ下がってしまう?
1.歯周病
歯周病になっていない健康な状態では、歯は骨とそれを覆う歯茎にしっかり支えられています。ですが歯周病になると、歯を支える骨が失われていき、それに伴い歯茎も下がっていきます。

※歯周病により歯茎の炎症が起きているときは、歯茎が腫れあがっているため、一見、歯茎が下がっていないように見えます。これはあくまで“見かけだけ”のことです。

歯周病の治療をして歯茎の腫れが引くと、骨が失われたぶん、歯茎も当然下がります。また、歯周病の進行に伴い、骨や歯茎は減っていきます。つまり、歯周病の治療を遅らせるほど、歯茎はどんどん下がっていくことになります。

2.過剰な力での歯磨きなどの誤った歯磨き習慣
誤った歯磨き習慣も原因となります。かたい毛の歯ブラシの使用や、過剰な力での歯磨き(オーバーブラッシング)を長期間続けていると、歯茎が下がってしまうことがあります。とくに歯茎が薄い方は下がりやすいです。

歯ブラシを手のひらで握っている方や、歯ブラシを動かす幅(ストローク)が大きい方は歯茎にかかる圧力が強くなりがちです。

歯と歯茎の境目に歯ブラシをぐりぐりと強く押し付けるような磨き方も歯茎を下げてしまうことに繋がります。

これ以上歯茎を下げないために・・・
1.自分の歯茎タイプを知る
自分の歯茎が厚いたいぷなのか、薄いタイプなのかを知っておきましょう。自分が薄いタイプだと知ったら、毎日の歯磨きの仕方を気を付けていきましょう。

2.歯周病を治療する
歯茎が下がる一番の原因は歯周病です。歯周病になっているなら、速やかに歯科医院で治療を受けましょう。歯周病が進行するほど、治療後の歯茎下がりは大きくなってしまいます。

3.歯ブラシを見直す
歯ブラシの毛はかたすぎませんか?
「かため」の歯ブラシは歯の平面に付着したプラークを除去する力は強いですが、歯茎にはやさしくありません。また、歯ブラシの毛先は開いていないかにも気をつけましょう。(毛先が開いている歯ブラシはプラークの除去効率が悪いだけでなく、歯茎下がりにつながることもあります。)

4.歯磨きの仕方を見直す
歯磨きの仕方を見直しましょう。
自分の歯磨きに過剰な力が入っていないかや、歯ブラシの動かし方などは歯科医院で担当歯科衛生士に聞いてみてください!

【磨くときの力の入り方】
・磨くときに力が入りすぎていませんか?
 過剰な歯ブラシの圧力(ブラッシング圧)は歯茎下がりに繋がります。

・歯ブラシを手のひらで握ると力が入りやすいです。
 ペンを持つように指先で把持すると余計な力が入りにくいです。

【歯ブラシの動かし方】
・歯ブラシを動かす幅(ストローク)が大きすぎていませんか?
 歯ブラシは小刻みに動かす方が歯垢(プラーク)も落ちやすいです。

・電動歯ブラシをゴシゴシ動かしていませんか?
 電動歯ブラシは歯に当てるだけでOKです。
 普通の歯ブラシのように動かしてしまうと、歯茎へのダメージになりかねません。

【磨く場所のかたより】
・同じところばかり必要以上に長時間磨いていると、その部分に歯茎下がりが起きやすくなります。

・鏡を見ながら磨くと、磨いている場所のかたよりに気づきやすいです。


見た目だけじゃない!歯茎が下がるデメリット!


歯茎が下がった状態は、歯が長く見えたり歯の隙間が目立つだけではありません。
歯がしみたり痛みが出やすいほか、虫歯にもなりやすいです!

歯の内部には、歯の神経(歯髄)があり、この神経がしみや痛みを感じます。
通常、神経は象牙質やエナメル質で覆われているので刺激からしっかり守られています。

しかし、歯茎が下がると、いままで歯茎に覆われていた象牙質(根面)が露出します。
象牙質が露出すると、冷たいものや甘いものなどの刺識が内部の神経に伝わりやすくなり、しみや痛みといった症状が起こります。
これが「知覚過敏」です。

くわえて、象牙質はエナメル質よりも酸に弱い構造をしているため、虫歯になりやすいです。
これを、「根面の虫歯(根面う蝕)」といいます。根面のむし歯は治療が難しく、かつ進行しやすいので、放置すると歯を失うことになりかねません。


下がった歯茎の治療について

「歯肉移植術」で改善する可能性があります!

*歯肉移植術とは
歯根(歯の根本)を歯茎で回復する治療です。


https://www.kawate-shika.net/column/54znbk/





お困りの方は気軽にご相談ください♪



執筆:歯科衛生士 安藤里帆

 

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