マイクロスコープってなに?歯医者さんだけでなく歯科衛生士も使えるって本当?
投稿日:2025年8月27日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!
今週のブログ担当は歯科衛生士の 五十嵐 です。
まだまだ暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は寒いのがとても苦手なので、実は夏派なんです(*´艸`)
とはいえ、特別に夏らしいことをしているわけではなく、休日はサウナに行って水風呂に入ってリフレッシュするのが定番になっています。
みなさんも暑さ吹き飛ぶ水風呂おおすすめですよ♪
さて今回は、そんな暑さも吹き飛ぶ(?)ほど奥深いお話。
当院が誇る 「マイクロスコープ」 についてご紹介します!
マイクロスコープってなに?
マイクロスコープってみなさんご存知でしょうか?
マイクロスコープとは「顕微鏡」のことです。
歯科で導入している医院は全国でもわずか数%といわれていますが、当院ではなんと 全ユニット7台すべてに設置 されています!
歯科関係の先生方や業者さんが見学に来られた際にも、
「全ユニットにマイクロスコープがある医院は初めて見ました…!」
と驚かれることがとても多いんです。
マイクロスコープは肉眼よりも 最大20倍 拡大してお口の中を見ることができます。
歯科医療はmm単位の精度が求められる世界。
ほんのわずかな誤差が、噛み合わせの不具合や詰め物の隙間からの二次むし歯につながります。
そのため「どれだけ細かく正確に診ることができるか」が、治療の質を大きく左右します。
歯科衛生士の使い道
多くの歯科医院では、マイクロスコープは歯科医師が主に使用しています。
しかし当院では 歯科衛生士も積極的に使用 しているのが大きな特徴です。
歯周病治療で除去する歯石は、ほとんどが歯ぐきの中の「肉眼では見えない部分」に存在します。
これまでは熟練した衛生士の“手の感覚”に頼ってきましたが、マイクロスコープを用いれば 歯肉の中を直接確認しながら確実に除去 できます。
一度マイクロスコープや拡大鏡を使うと、もう肉眼の世界には戻れない…という歯科衛生士が多いのも納得です。
マイクロスコープで見える世界
では、具体的にどんなものが見えるのでしょうか?
①歯の神経が通る管(根管)
むし歯が進行すると、神経を取り除く「根管治療」が必要になります。マイクロスコープを使えば、複雑で細い管の中まで正確に処置できます。
②ごく小さなむし歯
肉眼やレントゲンでは見つからないほどの初期むし歯も、拡大視野なら発見可能です。早期発見・早期治療につながります。
③歯石の除去
プラークが固まった歯石は歯周病の大きな原因。
マイクロスコープを使えば「ここに歯石がある!」としっかり確認しながら除去でき、再発予防にもつながります。
説明する際の使い道
マイクロスコープは治療中だけでなく、診療後の説明にも役立っています。
① 患者さんと“同じ目線”で確認できる
治療中の映像や写真を録画してお見せできるので、
「自分の歯がどうなっていたのか」
「なぜこの治療が必要なのか」
を理解していただきやすくなります。
② 歯みがき指導に活用
「どこが磨けていないのか分からない」
「奥歯は暗くて見えない」
そんな経験はありませんか?
マイクロスコープで実際にプラークや歯石がついている様子を撮影してお見せすると、患者さん自身も「ここが磨けていないんだ!」と実感できます。
中には「こんなに歯石がついていたなんて…」と驚いて、歯ブラシに意欲的になってくださる方もたくさんいらっしゃいます。
マイクロスコープの魅力を伝えていきたい
ここまでマイクロスコープのメリットについてお話してきましたが、改めて感じるのは 「この精密な世界をもっと多くの方に知っていただきたい」 ということです。
数ミリの違いが治療結果を左右する歯科医療において、マイクロスコープはとても大きな力を発揮します。
患者さんが安心して治療を受けられるように、そしてご自身の歯を長く守っていただけるように、私自身もさらにスキルを磨き、日々活用していきたいと思っています。
もっと詳しく知りたい方へ
「ミクロの世界って実際どんな感じ?」
と気になった方には、当院ホームページでご紹介している サージテル社の動画 がおすすめです。
船橋で歯科マイクロスコープ治療が評判の顕微鏡歯科|川手歯科医院
お札に隠された文字、マッチ棒の断面、耳かきの綿棒、トイレットペーパーの繊維…
身近なものが拡大すると驚くほどの世界が広がっています。
ぜひチェックしてみてくださいね!
まとめ
①マイクロスコープは 最大20倍拡大 して診療ができる
②全国でも導入率は数%、当院は 全ユニットに完備
③歯科衛生士も使用し、歯周治療に大きな強み
④患者さんへの説明や歯磨き指導にも活用可能
マイクロスコープを活かした質の高い治療を、皆さんにもっともっと届けていきたいと思います。
これからも一緒に「健康で素敵な笑顔」を守っていきましょう!(#^.^#)
他にどんな使い道があるのか気になる方はぜひ担当歯科衛生士まできいてみてください!
執筆:歯科衛生士 五十嵐優衣
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