就寝前のブラッシング・デンタルフロス・フッ素が9割!虫歯予防のゴールデンタイムとは?
投稿日:2025年8月9日
カテゴリ:スタッフブログ
寝る前のケアが9割!虫歯予防のゴールデンタイムとは?
こんにちは、トリートメントコーディネーターの米田です。
みなさん「ちゃんと毎日歯磨きしてるのに、また虫歯ができちゃった…」
そんな経験、ありませんか?
虫歯予防は“何を使って磨くか”も大事ですが、実は「いつ磨くか」がもっと重要なこともあるんです。
その中でも特におすすめしたいのが、寝る前のケア。
今回は、なぜ寝る前が虫歯予防の“ゴールデンタイム”なのか、そして就寝中にお口の中の細菌が増えすぎないためのナイトルーティンをご紹介します。
◆ なぜ「寝る前」がそんなに大事なの?
お口の中には、常に300〜700種類もの細菌がすみついています。
これらは普段はバランスを保っていますが、食べかすや歯垢(プラーク)をエサにして酸をつくり、歯を溶かして虫歯を引き起こします。
寝る前のケアが大事な理由は、睡眠中の唾液量の減少にあります。
唾液は「天然の洗浄液」で
- 食べかすを洗い流す
- 酸を中和して歯を守る
- 再石灰化(歯の修復)を助ける
といった役割を果たしています。
睡眠中は唾液の分泌量が日中の10分の1ほどまで減ります。
そのため酸が中和されにくく、細菌が活動しやすい環境になってしまいます。
もし食べかすや歯垢が残ったまま寝てしまえば、朝まで何時間も細菌が大喜びで活動することになります。
これが虫歯や歯周病の進行を加速させる原因です。
◆ 寝る前ケアで意識したい3つのポイント
1. 歯磨きは就寝直前に
夕食後すぐ磨く方も多いですが、間食や甘い飲み物を摂る可能性があるなら、寝る直前に磨くのが理想です。
寝ている間に細菌のエサになるものを残さない状態を作れます。
もちろん、夕食後すぐ寝る場合や間食しない場合は夕食後の歯磨きでもOKです。
2. 歯ブラシ+補助清掃用具でプラークを徹底除去
歯ブラシだけでは歯と歯の間や歯ぐきの境目の汚れが落ちきりません。
研究によると歯ブラシ単体のプラーク除去率は約60%、フロスや歯間ブラシを併用すると80%以上に向上します。
- 歯と歯の間が狭い → デンタルフロス
- 歯と歯の間が広い/歯周病の既往あり → 歯間ブラシ
夜だけでも取り入れると効果的です。
3. 寝る直前は糖分・酸を含む飲食を控える
糖分は虫歯菌の大好物。酸性の飲料(ジュース、スポーツドリンク、ワインなど)は歯をやわらかくします。
この状態で寝ると、夜間は再石灰化が進みにくくなります。
寝る前は水か白湯だけにしましょう。
◆ 就寝中の菌の繁殖を防ぐナイトルーティン例
- 夕食(寝る2〜3時間前が理想)
- 間食・甘い飲み物は早めに済ませる
- 就寝直前に歯磨き(3分以上、優しく丁寧に)
- デンタルフロスまたは歯間ブラシで歯間清掃
- 必要に応じてフッ素配合ジェルや洗口液を使用
- 水か白湯で軽くすすいで就寝
※洗口液はアルコール無配合・低刺激タイプがおすすめです。
◆ フッ素を味方に!歯を強くする夜の習慣
就寝中は酸に対して歯が無防備になりやすい時間。
ここで活用したいのがフッ素です。
フッ素は、
- 再石灰化を促す
- 酸に溶けにくい歯質を作る
- 虫歯菌の活動を抑える
といった働きがあります。
寝る前にフッ素配合歯みがき粉で磨き、軽く吐き出すだけでうがいは最小限にすると、歯にフッ素が残りやすくなります。
◆ よくある質問
Q. 夜磨いたら朝は磨かなくてもいい?
→ 朝も必ず磨きましょう。就寝中に増えた細菌や老廃物を落とす目的があります。
Q. 夜はうがいだけでも大丈夫?
→ 歯垢はうがいだけでは取れません。ブラッシングと補助清掃は必須です。
Q. マウスピース矯正・ナイトガードを使っている場合は?
→ 装着前に必ず歯を清掃し、器具も清潔に。汚れがついたまま使うと細菌が増えやすくなります。
◆ まとめ
寝る前は虫歯予防のゴールデンタイムです!
- 就寝中は唾液が減って菌が増えやすい
- 寝る直前の丁寧なケアで夜間リスクを大幅に減らせる
- 歯ブラシ+フロス/歯間ブラシ+フッ素で予防力UP
「虫歯になりやすい」と感じる方こそ、今日から夜のケアを見直してみてください。
川手歯科医院では、患者さん一人ひとりに合ったケア方法や道具選びもサポートしています。お気軽にご相談くださいね。
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