歯科とスポーツ?!噛み合わせが最高のパフォーマンスにつながる?歯を守るマウスガードとは?
投稿日:2025年10月1日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは、そして初めまして!
4月に入社しました、歯科衛生士の小板橋です!
夏の終わりが近づき秋がやってきますね!
秋は食欲の秋、芸術の秋、読書の秋…そして”スポーツの秋”です!
夏は暑く体を動かすことを避けてきましたが、涼しくなる秋に外で私も運動をしようかなと考えています!!
今回は、そんなスポーツと歯科の関わりについてみなさんにお伝えします!
スポーツで最高のパフォーマンスをするために歯やお口が大事な役割をしていることを知っていますか?
☆噛みしめが競技力アップ?!☆
強い歯の噛みしめが体の収縮する筋力を増大させることがわかっており、競技力を高めると考えられています。
また、全身の筋肉が緊張するので関節が固定されるため体が安定ししっかり力を出すことができます。
ですが、どのスポーツも噛みしめたら良いという訳ではないんです!
重量挙げやラグビーなど力が必要な競技はくいしばることで力がアップされ、100m走やピッチングなど瞬発力が必要な競技は逆にリラックスしていた方が良いことがわかっています。
噛みしめた方が良い時と噛みしめない方が良い時の使い分けがより競技力アップできる鍵となります!
そんな噛みしめには噛み合わせが大事になります!
虫歯や不適な補綴、歯周病は噛み合わせを悪くする原因となるので虫歯や歯周病がない健康な歯であることが重要です!
☆スポーツ時の飲食について☆
スポーツをしていると熱中症予防やエネルギー補給のためにスポーツドリンクを飲むことが多いと思います。
ですが、スポーツドリンクは糖が多く含まれているためお口の健康にはあまり良いものではありません。
かといって、すぐにやめることができないこともあると思います。
そこで!!スポーツドリンクの飲み方のポイントを紹介します!!
①短時間で飲みきる
→ 糖を摂ると口の中は酸性になり虫歯リスクが高まります。唾液で中性に戻りますが、スポーツドリンクを少しずつ長時間飲むと酸性状態が続き危険です。飲むときは早めに飲み切りましょう。
②お口をゆすぐ
→スポーツドリンクを飲んだあとにお口をゆすぐことでお口の糖の量が減り、虫歯リスクを抑えることができます。可能でしたら歯磨きを行うことが理想です。
③必要量だけを飲む
→大量に汗をかいた時に限定をし、それ以外の時は水やお茶に置き換えます。
④就寝前は控える
→寝ている時は唾液の分泌が減ります。①と同じように中性に戻る力が弱まるため虫歯のリスクが高くなります。
この中で実践できることはありましたか?体の健康を守ると同時にお口の健康も守っていきましょう!
☆マウスガードって何?☆
スポーツをしていると怪我をすることも少なくないと思います。
大事な役割をしている歯を守るためのマウスガードって聞いた事ありますか?
マウスガードとはスポーツ中に起こる口腔内へのケガを未然に防ぐためのプロテクター(安全具)です。
一般的に上の歯にはめて使用します。また、強い衝撃から歯を守るために高性能な衝撃吸収材でできています。
ボクシングで使用している場面を見ることが多いと思いますが、マウスガードの着用が義務付けられているのはボクシングの他に、アメリカンフットボール、アイスホッケー、ラクロス(女子)、ラグビー(中学生、高校生、他)などです。
☆マウスガードの歴史☆
マウスガードの歴史は意外と古く、始まりは1892年頃のイギリスと言われています。
ロンドンの歯科医ウォルフ・クローゼさんが、ボクシング選手の依頼でゴムを使った手作りのものを作ったのが最初の記録です。
当時は、マウスガードなしで試合をしていたため、歯や顎の骨を折ったり脳にダメージを受けたりし、なかには死亡する人も出たそうです。
そこで、選手たちがゴムを歯の間に入れて衝撃を和らげたらどうかと考え、歯科医に相談したのがきっかけでした。
その後、アメリカでは1916年(大正5)年から広まり、日本には1925(大正14)年に伝わったと言われています。
日本では大久保信一という歯科医師が最初にボクシング選手に作ってあげたそうです。
そんなマウスガードを使用していても100%お口の中を守れるというわけではありません。
万が一、歯が抜け落ちてしまった場合の救急処置についてお伝えします!
☆歯が抜け落ちてしまった時の救急処置☆
歯が抜け落ちてしまった場合は、再植できるかどうかは時間との戦いです。
抜けてしまった歯の根は触らないで、お口の中で見えている頭の部分を持って、「歯の保存液」
「牛乳」に入れて急いで歯科医院に行きましょう。
歯の根の歯根膜という膜の状態が成功率を上げるため、乾燥させないことが重要です。
牛乳には乳糖やたんぱく質が含まれており、細胞を保護し乾燥させない役割があります。
そのため、水で保存してしまうと細胞が脱水してしまうため逆効果になってしまうので注意しましょう!
近くにこれらのものがなかった場合、乾燥してしまい30分が再植の限度と言われています。
怪我をせず安全に体を動かしていただきたいですが、もしもの時には思い出していただけたら幸いです。
☆まとめ☆
スポーツをする上で歯はとても大事な役割をしているため健康なお口な状態にするためには、セルフケアに加えて歯科医院でのプロフェッショナルケアが欠かせません!
川手歯科医院では患者さんにあった歯ブラシや食生活のアドバイスまで行っています!
スポーツをしている方、そうでない方も何か困っていることがあれば担当の歯科衛生士まで相談してください!
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執筆:歯科衛生士 小板橋梨香

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