知って驚き!唾液の力で守る歯とお口の健康
投稿日:2026年3月18日
カテゴリ:未分類
みなさんこんにちは、歯科衛生士の外池です!
お口の中は常にたくさんの細菌が存在し、活動しています。
数で言うと、プラーク(歯垢)1g中に10の11乗個(=1000億個)いると言われ、この細菌数はなんと大腸内の細菌数とほぼ同じレベルの細菌密度です。
また、食事をするたびにお口の中は酸性に傾きむし歯や歯周病などのリスクが高まります。
そんな細菌や酸から歯を守り、お口の中の環境を支えてくれる大切な役割を担っているのが「唾液」です。
唾液の分泌量が減ってしまうとむし歯リスクが高まるだけでなく口臭トラブルにも繋がってしまいます。
今回は「唾液の働き」についてお話します!
唾液ってどんなもの?
唾液は刺激があってもなくても絶えず分泌されています。
自然に分泌される「安静時唾液」と、美味しそうな食べ物を目にしたり、食事をする時などの刺激により分泌される「刺激時唾液」があります。
これらの唾液は1日に1〜1.5L分泌されるといわれており、お口の中の細菌から常に歯を守ってくれています。
梅干しやレモンなどの酸っぱい食べ物を口にしたときに唾液がドバッと出てきますよね。これは、お口の中が酸性になって歯が溶けてしまうことを防ごうと脳が判断し、たくさん唾液を出して中和・洗浄してくれている唾液の働きの1つなんですよ!^^
しかし、常に一定量の唾液が分泌されているわけではありません。1日の中でも唾液の分泌量が多い時間帯とそうでない時間帯があります。
多い時間帯→夕方(午後3時頃)が分泌のピーク!
少ない時間帯→就寝時はほぼ分泌されなくなります。
また夏は喉が渇き、お口がカラカラになりますよね。
季節においても冬より夏の方が唾液の分泌量は少なくなります。
唾液が少ないとお口の中はどうなる?
唾液の様々な働きによってお口の中の健康が保たれています。そのため、唾液が少なくなるとお口の中で様々なトラブルが起こりやすくなります。
例えば、
・むし歯、歯周病リスクが高くなる
・口臭トラブルが起こりやすくなる
・お口の中が乾燥しやすくなる
といったことが挙げられます。
唾液には食べかすを洗い流す働き(自浄作用)や、細菌の増殖を防ぐ作用(抗菌作用)、酸によって溶け出した歯の表面を修復する作用(再石灰化作用)などお口の中を守る働きがたくさんあります
しかし唾液が少なくなるとこれらの働きが弱くなり、お口の中の細菌が増えやすい環境になってしまいます。
その結果歯が溶けやすくむし歯になったり、歯茎に炎症が起こり歯周病が進行しやすくなることに繋がります。
また、細菌が増えたりお口の中が乾燥することで口臭の原因にもなります。
唾液が減ってしまう原因
最初に時間帯や季節によっても唾液の分泌量が変わるとお話しましたが、他にも様々な要因によって分泌量は変化します。
加齢
加齢による体内の水分量減少や、唾液腺(唾液が分泌される場所)の機能低下などが起こります。さらに女性の場合、更年期の女性ホルモンの分泌が低下することでお口の乾燥や味覚障害を感じやすくなることがあります。
薬の副作用
副作用で唾液の減少を生じる薬剤として、「高血圧薬」や「睡眠薬」などが挙げられます。また、糖尿病や甲状腺疾患などの病気そのものによってお口の乾燥が引き起こされることもあります。
ストレスや緊張
ストレスがかかり交感神経が強くはたらくと刺激が唾液腺(唾液が分泌される場所)に伝わり、水分の少ないネバネバとした唾液が分泌されます。
口呼吸
口で呼吸をする習慣があるとお口の中が乾燥し、お口の中の唾液が少ない状態になります。
水分不足
体内の水分が不足すると、唾液の分泌量を少なくなります。
唾液の働き
では、唾液がどのようにお口の環境を守ってくれているのか見ていきましょう。
①消化を助けてくれます。(消化作用)
②食事や会話をスムーズにしてくれます。(潤滑作用)
③お口の中の粘膜を守ってくれます。(粘膜保護作用)
④食べ物の味を届けてくれます。(味覚作用)
⑤体内の不要な物質を外に出してくれます。(排泄作用)
⑥お口の中の乾燥を防いでくれます。(水分代謝作用)
⑦食べかすを洗い流してくれます。(浄化作用)
⑧細菌の増殖を防いでくれます。(抗菌作用)
⑨お口の中の酸性度を保ち歯が溶けるのを防いでくれます。(緩衝作用)
⑩酸によって溶けた歯の表面を修復してくれます。(再石灰化作用)
寝る前の歯磨きはより丁寧に!
最初にお話ししたように、就寝中は唾液の分泌が少なくなります。つまり、寝ている間は先ほどお伝えした唾液の働きが弱くなるため1日の中で最も細菌が繁殖しやすい時間といえます。
夜寝る前の歯ブラシを怠りお口の中に食べかすやプラーク(細菌の塊)を残したままにしてしまうと、むし歯や歯周病のリスクが高まります。そのため、就寝前はより丁寧なケアを行い細菌の増殖を最低限に抑えてあげることが大切です。
しっかりお口の中をケアすることで朝の口臭予防にも繋がります^^
唾液の働きを保つためにできること
唾液腺マッサージ
耳の下(耳下腺)や顎の下(顎下腺、舌下腺)にある唾液腺を直接マッサージすることで唾液の分泌が促進されます。
食事の前に行うと、お口の中が潤い食事がしやすくなるためより効果的です!
よく噛んで食事をする
よく噛むことは、唾液の分泌を自然に促しむし歯予防になるだけでなく、食べ物の味を感じやすくしたり消化を助ける、脳が活性化するなど全身にも良い影響があります!1口30回を目安に噛むことを意識してみてください!
特にお口の乾燥が気になる方や、間食が多い方にはキシリトール入りガムを噛んでいただくことがおすすめです。ガムを噛み続けることで唾液の分泌量が増加し健常者と同じくらいの量になったという研究結果も出ています。
こまめな水分補給
水分は一度に大量に飲むとすぐに排出されてしまうため、こまめに水分を補給することで体内の水分バランスが整い唾液も安定して分泌されます。
口呼吸→鼻呼吸へ
お口の乾燥を防ぎ、細菌の歯の表面への付着を減らすことに繋がります。
まとめ
唾液は、私たちが気づかないところでお口の健康を守ってくれている、なくてはならない存在です。
むし歯や歯周病、口臭を防ぐためにも、唾液の働きを理解し日々のケアを大切に行なっていきましょう。
また、当院では唾液の性質からお口のリスクを調べることができる「唾液検査」を行うこともできます!
唾液検査を行うことで、患者さん一人ひとりの口腔内に適したケアや予防の提案を行うことができます!
気になることがあればお気軽にご相談ください。
船橋で予防歯科・歯科検診・歯石除去なら船橋駅3分の川手歯科医院
執筆:歯科衛生士 外池
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