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皆さん「口腔がん」についてどのくらい知っていますか?お家でセルフチェックしてみましょう!

投稿日:2023年9月30日

カテゴリ:スタッフブログ

みなさんこんにちは!歯科衛生士の根本です!

暑さも和らぎ涼しい日が続いていますが、みなさん風邪にはお気をつけください!

 

今回私は、口腔がんについてお話ししようと思います。

口の中全体を口腔と言い、ここにできるがんを総称して「口腔がん」と呼んでいます。「口腔がん」はできる場所によって『舌がん』・『歯肉がん』・『口腔底がん』・『頬粘膜がん』・『口蓋がん』・『口唇がん』に分類されます。部位別では『舌がん』が最も多く、次に多いのが『歯肉がん』となります。

 

【お口の中のがん「口腔がん」】

口腔がんは胃や肺のがんと違い、初期の段階でも目で見ることができます。ほとんど無症状なので、気づいた時には進行していることが多く、治療後の顔貌や機能に後遺症が出ることがあり、生活の質(QOL)に影響します。生活の質とは、心身の健康や良好な人間関係、満足いくやりがいのある仕事、充実した教育環境、楽しみである遊び・余暇、快適な自宅・地域の環境などのことを指します。つまり、口腔がんは早期発見・早期治療が重要です。

 

【主な原因】

・喫煙:口腔がんが発生する最大のリスクファクターは、他のがん同様喫煙です。喫煙者の口腔がん発生率は、非喫煙者に比べ約7倍も高く、死亡率は約4倍も高いとの報告もあります。

・飲酒:喫煙に次ぐリスクファクターとなるのが、飲酒です。特に50歳以上の男性で、毎日タバコを吸い、なおかつお酒を飲む方は最も危険です。飲酒時の喫煙は、タバコに含まれている発がん性物質がアルコールによって溶けて口腔粘膜に作用するため、よりリスクが高くなると言われています。

・その他:お口の清掃不良や虫歯の放置、合わない入れ歯や被せ物などによる慢性的な刺激、栄養不良などもリスクファクターとして挙げられます。

 

【口腔がんと間違えやすい状態】

・骨隆起(こつりゅうき)

 骨隆起とは、顎の骨が部分的に過剰に発育することによって生じる、いわゆる骨の「こぶ」

 

・口内炎(アフタ性口内炎)

 一般的な口内炎のことで、710日程度で治癒するものです。原因は不明で、細菌感染や疲労・ストレスなどが考えられています。

 

【口腔がんではないが注意が必要な状態】

・白板症(はくばんしょう)

 口の粘膜にできた、ぬぐっても落ちない白い変化は「白板症」かもしれません。白板症は310%が癌化するので、定期的なチェックが必要です。

 

【他の似ている病気】

・口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)

症状▶頬がしみる、頬に網状の白い模様がある、難治性

 

・義歯性潰瘍(義歯による傷)

症状▶義歯がずれて痛い、頬や舌に義歯があたり痛む、口腔粘膜に灰白色のものがある

 

【鏡の前で口腔がんセルフチェック!】

①    唇・歯ぐき

 歯を軽く噛み合わせ、上と下の唇を軽く指で持ち、唇の内側を観察。そのまま前歯の歯ぐきも見てみましょう。

②    頬・歯ぐき

 口を開けて、頬を指で少し引っ張り、上下の奥の方の歯ぐきと頬の内側を見て触って確認しましょう。

③    歯ぐきの内側

 歯ぐきの内側も見ていきましょう。(小さいミラーを使うと見やすいです。)

④    口蓋(上アゴの内側)

 頭を後ろに反らして口蓋を観察し、指で触れながらしこりや腫れ、色の変わった部分がないかを観察しましょう。

⑤    舌

 舌を前に出し、舌の表面と左右の側面を見ます。ガーゼ等で優しく挟んでそっと引っ張ってみましょう。色や形、ひきつり、治らない傷がないか注意してみましょう。

⑥    舌の裏側

 舌の裏側と下の歯ぐきの間の粘膜も異常がないか、見て触って確認しましょう。

⑦    リンパ節

 首やアゴの下あたりにコブ状のものがないかも見て触って確認しましょう。

 

 

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