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「銀歯が原因?!」歯科金属と金属アレルギーの関係

投稿日:2025年7月18日

カテゴリ:スタッフブログ

みなさんこんにちは!歯科医師の野口です。いよいよ夏本番ですね♪夏休みはいかかがお過ごしでしょうか?私は久しぶりに家族旅行に行こうと計画しています(*^^*)

 

突然ですが、皆さんは「金属アレルギー」という言葉を聞いたことがありますか?

アクセサリーなどで肌がかぶれた経験がある方もいらっしゃると思いますが、実はそれと同じようなアレルギー反応が、歯科治療で使用される金属によっても起こることがあるのです。

今回は、「歯科金属アレルギー」について詳しくご紹介いたします。

金属アレルギーとはどのような状態でしょうか?

金属アレルギーとは、金属が汗や唾液に触れることで溶け出し、金属イオンとなって体内に取り込まれたときに、免疫システムが過剰に反応してしまう現象です。通常は無害なはずの物質に体が“異物”として反応するため、皮膚や粘膜に炎症が生じます。

歯科治療では、保険適用の詰め物や被せ物に使われる「金銀パラジウム合金」や「ニッケル」などが、アレルゲン(金属アレルギーの原因)となることがあります。見た目では判断できず、長期間体内にとどまるため、全身性のアレルギー症状を引き起こすケースもあります。

どのような症状が現れるのでしょうか?

歯科金属アレルギーでは、次のような症状が見られることがあります。

· 口腔内の粘膜が赤くなる、ただれる

· 舌にピリピリした痛みや違和感がある

· 顔・首・手足などに湿疹やかゆみが出る(直接金属に触れていなくても)

これらの症状は一見、歯や口とは無関係に思えるため、皮膚科での治療が長引く一因にもなっています。歯科金属が原因と気づかれるまでに時間がかかることも少なくありません。

どのように診断・治療するのか?

まずは、皮膚科にてパッチテストを受け、どの金属にアレルギー反応があるのかを特定する必要があります。これは背中などに金属を貼り付けて皮膚の反応を確認する検査で、安全かつ確実な方法です。

アレルゲンが特定されたら、歯科では該当する金属を除去し、アレルギーを起こしにくい素材(セラミック、ジルコニア、レジンなど)へ置き換える治療を行います。

なお、金属を除去したあと、症状が改善するまでには数週間から数ヶ月、長ければ1年以上かかることもあります。経過を見ながら、慎重に進めていくことが重要です。

最後に

原因不明の皮膚炎や口腔内の違和感が続いている場合、その背後に歯科金属の影響がある可能性は否定できません。歯科と皮膚科が連携することで、症状の改善が期待できるケースもあります。

当院では、金属アレルギーに配慮した治療のご相談を承っております。

気になる症状がある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

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