高血圧と歯科治療の関連とは?定期検診が重要?
投稿日:2026年5月18日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは!歯科衛生士の小澤です^ ^
あっという間に5月になり、暖かい日が増えお出かけが楽しみになる日が増えて来ましたね♪
いかがお過ごしでしょうか?
今回は、高血圧と歯科の関連についてお話しして行こうと思います。
高血圧と歯科治療の関連性
みなさんは高血圧での歯科治療が危険だということを知っていますか?
今の時代では日本人の3人に1人が高血圧と言われているほど多く高血圧患者は約4300万人におよぶ国民病と言われているそうです。
血圧とは?
高血圧は喫煙と並ぶ最大の生活習慣病リスク要因です。
血圧とは、血液が動脈を流れる際に血管の内側にかかる圧力のことで、心臓が収縮して血液を送り出したときの血圧は「収縮期血圧(最高血圧)」と呼ばれ、一般的に上の血圧といわれます。
一方、心臓が拡張した時の血圧は「拡張期血圧(最低血圧)」と呼ばれ、一般的に下の血圧といわれています。基準値として、収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上となった場合に高血圧と診断されます。高血圧疾患の主な原因が塩分過多や肥満と言われています。
それ以外にも運動不足、飲酒、加齢、遺伝なども高血圧の原因です。
放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞、腎臓病など命に関わる合併症のリスクが高くなると言われています。
実は歯科治療にも関連性があり高血圧が十分にコントロールされていない場合、歯科治療にいくつかのリスクが伴います。
治療中の血圧上昇リスク
歯科治療中、緊張や痛みを感じると血圧が一時的に上昇することがあります。
歯科治療では、歯を削る、歯石を取る、抜歯をするなど歯や歯肉に刺激が加わる処置を行う時には痛みも伴います。
見えない部分を触られることから、不安感や恐怖感を感じやすいです。
治療中に感じる不安や、痛みが血圧を上げてしまう原因になってしまうことがあります。
当院では、初診時に必ず血圧を測定し全身の状態の把握をした上で処置を行っています。
コントロールができていない場合には、事前に医科の担当医と連携して、まずは血圧を安定させることを優先する場合もあります。
局所麻酔
通常歯科で使う局所麻酔には、麻酔の効きをよくする目的で血管収縮剤(アドレナリン)が含まれています。アドレナリンは血管を収縮させて麻酔効果を持続させるものです。
特に高血圧の方は、血圧が急上昇しやすくなり危険な状態に陥る可能性が考えられることから、最新の注意を払って処置を行う必要があります。
また、抜歯をする際は、高血圧の方だと抜歯後になかなか血が止まらない可能性があります。血圧が高いと出血する圧力も高いため、処置後のストレスによって血圧が上昇し出血量が多くなります。
白衣性高血圧
家での血圧は正常値なのに、診察室で測るときは血圧が高い、この症状を白衣高血圧と呼びます。
白衣を見て緊張し血圧が上がるというところから来ているそうです。
血圧が高いのは、診察室で緊張しているだけなので問題ないと考えるのは危険です。
歯科では、麻酔が怖い、治療音が苦手、緊張から血圧が上がってしまう患者さんも多いです。
将来的に持続的な高血圧や血管疾患に移行するリスクがあるため、家庭血圧の測定と生活習慣の改善が重要です。
高血圧治療薬とお口の中の関連
高血圧治療に使用される薬は、患者さんの全身に良い影響を与える一方で、口内環境に副作用を引き起こすことがあります。
降圧薬の副作用:歯肉増殖
高血圧の治療に使用される薬の中にはカルシウム拮抗薬というものがあります。
カルシウム拮抗薬は血圧を下げる効果がありますが副作用で歯肉の増殖を引き起こすことがあります。個人差はありますが、服薬してから約3ヶ月で歯肉増殖が起こるとされています。
「歯肉増殖症」は歯肉炎や歯周病にともなう歯ぐきの腫れとは異なります。歯ぐきが膨らむ症状で、歯ぐきの表面は硬く弾力のある硬さを示すことが多いです。膨らみ方も大きく歯が歯肉でほとんど隠れてしまう場合もあります。
発症した初期はぷくっと腫れますが、歯周病や歯肉炎とは違い痛みを伴わないのも特徴です。
痛みが出ないため、放置してしまうことで症状が進行することが多くあります。
しかしこれらの薬を服用した人が皆、腫れる等症状が出るとは限りません。
普段の歯ブラシから、しっかりとプラークコントロールを徹底することで、薬の服用をしていても歯ぐきの腫れを防ぐことができると考えられています。
そのために定期的に歯科を受診し、定期検診を受けて歯石を除去することと、ブラッシング指導を受けることが重要になってきます。
口腔乾燥(ドライマウス)
多くの血圧薬は唾液分泌を抑制し、口腔乾燥を引き起こすことがあり、ドライマウスは虫歯や歯周病のリスクを高めるため、患者さんには以下の対策を提案します。
・水分補給をこまめに行う
・ドライマウス用の保湿ジェルやスプレーを使用する
・キシリトール配合のガムを噛むことで唾液分泌を促す
味覚障害
血圧薬の中には味覚に影響を与えるものもあり、この副作用を持つ場合、食事の楽しみが減り健康維持のモチベーションに影響することもあります。
高血圧は心血管系の疾患として広く知られていますが、実は歯や歯周組織にも影響を及ぼす可能性があります。
その理由の一つは、高血圧が全身の血管にダメージを与えるためです。歯ぐきや顎の骨を支える血管も例外ではなく、血流が不十分になることで歯ぐきに必要な栄養や酸素が届かず、歯周病の進行が加速するリスクが高まります。
歯周病が血管の炎症を引き起こす仕組み
歯周病は、歯と歯肉の間にたまる歯垢(プラーク)によって引き起こされます。歯垢の中に存在する細菌が歯ぐきに炎症を起こし、やがて歯を支える骨を破壊します。この炎症が歯ぐきだけに留まらず、全身に悪影響を及ぼすことが問題です。
炎症が進行すると、血液中に炎症性物質(サイトカインやC反応性蛋白(CRP)など)が放出されます。これらの物質は血管内皮細胞にダメージを与え、血管の硬化を引き起こす原因となります。血管が硬化すると血液の流れが悪化し、心臓や脳への負担が増加します。この状態は高血圧の発症や悪化を促進するリスクがあります。
白衣性高血圧
家での血圧は正常値なのに、診察室で測るときは血圧が高い、この症状を白衣高血圧と呼びます。
白衣を見て緊張し血圧が上がるというところから来ているそうです。
血圧が高いのは、診察室で緊張しているだけなので問題ないと考えるのは危険です。
歯科では、麻酔が怖い、治療音が苦手、緊張から血圧が上がってしまう患者さんも多いです。
将来的に持続的な高血圧や血管疾患に移行するリスクがあるため、家庭血圧の測定と生活習慣の改善が重要です。
まとめ
高血圧の改善には、食事療法や薬物療法、運動だけでなくお口の中の健康管理も大切です。
歯周病は全身の状態とも関連がわかっています。
また、歯ブラシではバイオフィルム(最近が寄り集まった強固な膜)は落とせず、歯科の器具でしか除去することができません。
高血圧の方は特に再発のリスクが高いため、定期的に検診を受け、3ヶ月に1度の定期検診での予防を行なっていくのが良いです。
気になることがあれば担当衛生士まで相談してみてください^ ^
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執筆:歯科衛生士 小澤
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