歯の色は白?黄色?
投稿日:2025年2月3日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは!歯科衛生士の笠原です!寒い日が続いてますが体調は大丈夫ですか?
私は最近コーンスープにハマっています!体も温まるし美味しいです!体が温まるものがあればぜひ教えてください♪
今回は歯の色についてお伝えします。歯の色は何色ですか?と質問されると、ほとんどの人は「白色」と答えると思います!
白色で間違いないのですが、身近な白いものと比べてみると、全くの白色でなく、少し黄色みがかっていることがわかります。
では歯の色はどうして少し黄色みがかった白色なのでしょうか?
歯は、黄色みを帯びた象牙質を半透明のエナメル質がおおった構造をしています。エナメル質の厚みには個人差がありますが、エナメル質が薄いほど、内側にある象牙質の色が透けるため、歯が黄色っぽく見える特徴があります。
よって、エナメル質が薄い歯の根元は、より黄色っぽくみえたり、象牙質がない歯の先端は、後ろが透けて黒っぽく見えることがあります。
⭐️子供の歯と大人の歯は色が違う?
【乳歯】
乳歯は、永久歯と比べると、白さが際立っています。理由は、乳歯の構造にあります!
乳歯は永久歯と比べると、エナメル質の厚みが大きいです。これに伴い象牙質が薄くなるため、象牙質の黄色みが外に現れにくく、白さが際立っています!
【永久歯】
永久歯の色は、乳歯と比べると黄色みがかっています。理由は、エナメル質と象牙質の厚みの違いです!
黄色みがかっているとはいえ、全てが永久歯の場合、それほど黄色みを意識することはないかもしれません。
ところが、乳歯から永久歯へ生え替わっている途中の混合歯列期という乳歯と永久歯が混在した時期では、色の違いは明らかです!
そのため、乳歯から永久歯へ生え変わった時期に、保護者の方が歯の色の違いに驚いて心配されることもありますが歯の構造の違いによるものなので心配ありません!
⭐️歯によって色が違う?
鏡で口の中を観察していたり、口元の写真を見ていると前から3番目の犬歯という歯の色が気になるという方もいらっしゃいます。これは大多数の方に見られる症状です!その理由をお伝えします!
【エナメル質と象牙質による影響】
①犬歯はもともと象牙質の色が濃くエナメル質が薄いため、象牙質の色が透けて黄色く見えやすいという特徴的があります。
②犬歯は前の歯と比較して犬歯は食事を取る際に食物を噛み切るという役割があります。そのため、歯に加わる刺激が前の歯に比べて大きいからです。
歯は、食べ物を噛んだり、歯を磨いたりという刺激が歯の外部から加わると、生理的現象の一環で黄ばみの原因である象牙質の厚みが増していきます。よって、犬歯は他の歯に比べて象牙質の厚みが大きく他の歯よりも黄ばんで見えてしまいます。
【磨き残しによる影響】
犬歯は歯磨きがしにくい位置にあるため、他の歯に比べてきちんと磨けていないことがあります。歯に付着した汚れの磨き残しも犬歯が黄ばむ原因です。
歯の色味やお口の中で気になること、心配なことがありましたら、歯科衛生士までお声掛けください(^^)

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