親知らずがあるとどうなの??
投稿日:2025年2月1日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは♪
歯科衛生士の小澤です!
年が明けてもう1ヶ月経ちますね!
2025年いかがお過ごしでしょうか?😊
みなさんのお口の中には、親知らずはありますか?
痛みが出て抜いた人や抜いたほうがいいですよ、と言われたことがある人もいると思います。
本日は智歯(親知らず)についてです!
まずはライフステージ別にお話しして行きます。
小学生
歯冠を形成する時期で、石灰化物を含まないエックス線透過像がみられることも多い。
中学生・高校生
歯冠、もしくは歯根を形成する時期。
20代
歯根が完成する時期。それまでは抜歯が簡単だが、完成すると抜歯が難しくなる。
30代・40代
肥大した歯根が多くみられる時期。歯根が肥大すると抜歯は難しくなる。
50代・60代
歯冠まで骨で覆われると、抜歯はかなり難しくなる。
70代以降
歯冠までがっちり骨に囲まれ、骨と一体化する症例もあります。こうなると歯と骨との境界がわからなくなり、抜歯が困難になります。そのため、高齢の抜歯は難しく、侵襲が大きいため術後の痛みが強いことが多いです。
一方、第二大臼歯(親知らずの手前の歯)が欠損し、残された歯の周囲の骨が吸収していると抜歯が簡単で低侵襲で抜けることもあります。
〈智歯を残したときのメリット〉
智歯は第二大臼歯が欠損してしまった時に代わりに使える可能性があります。
〈智歯を残したときのデメリット〉
①智歯周囲に不潔域ができ、歯石沈着の原因になる
特に半埋伏(少しだけ頭が見えている状態)の親知らずはブラッシングが不十分になりやすく歯石の沈着が起きやすい環境です。
② 智歯周囲炎を起こすことがある
智歯に歯石が付着して感染すると、智歯周囲炎を起こすことがあります。
③第二大臼歯にむし歯を形成することがある
特に埋伏智歯(完全に骨に埋まっている親知らず)のむし歯の場合は咬合面が見にくいため、発見が困難で、むし歯ができたとしても発見されずに痛みがでるまで放置されることが多いです。
④ 第二大臼歯の歯根吸収の原因になる
埋伏智歯は第二大臼歯の歯根を吸収することがあります。
⑤ 叢生の原因の1つとも考えられる
智歯が第二大臼歯を押して歯列不正を起こすことはよく知られています。
親知らずを抜かずに経過観察をすると判断をした場合には歯科衛生士との連携がとても大切になります。
その場合、親知らずを守るためのメインテナンスが重要です!何かわからないことがあれば、担当の衛生士になんでも聞いてくださいね😸
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